山月記 of the Contemporary

大事なのは、他人の頭で考えられた大きなことより、自分の頭で考えた小さなことだ

2014-09-01から1ヶ月間の記事一覧

最愛の大地 を観て

アンジェリーナ・ジョリー監督・脚本による、ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争を背景とした恋愛映画。僕はこの背景の歴史についてよく知らない。ただ、友達がこの紛争について詳しく、現地にインターンで行ったことがあるので、一度観ておこうと思ったのだ。 感…

Good Will Hunting  感想

素晴らしい演技に溢れる映画。名作である。特にクライマックスの、Robin WilliamsがMatt Damonに、「お前は悪くない」と連呼するところは、涙が止まらない。最近臨床心理の本をたくさん読んでいるせいか、先生になってこんなことがしたいと思っているせいか…

「言葉にできないもの」

いつか書いた考察。そもそも、言葉というものは限られているものであって、そこにあるものを言葉にしようとする試みとは、ものすごいoversimplificationであり、rationalizationである。つまり、言葉にするというのは、そこにあるものの角や曲線を切り落とし…

中秋の名月 詩

今日は中秋の名月。広島の縮景園で開かれた観月のお茶会に参加した。花鳥風月を愛でる、すばらしい日本の伝統文化だ。少し路線はずれるが、あの夏目漱石が英語のI love youを「(君といると)月が綺麗ですね」と訳した逸話があるらしい。「愛している」とな…

しあわせのパン 感想

うん、評価は星4.5! とても感動したし、心が暖まる話だった。 気に入った点は、すごく絵がきれいだったこと。カメラワークが固定静止されていることが多く、そしてバックグラウンドの風景が絵みたいにきれいだった。まるで、絵の中の人物が動き出したか…

恋しくて by 村上春樹 を読んで

村上春樹が選んで翻訳した、10作のラブ・ストーリー集。まだ全ては読み終えていないので、この投稿はちょくちょく編集していこうかと思う。 まず、今この気持ちが昂ぶっているときに書きたいこと。それは、僕はやっぱり村上春樹が好きだということ。彼には…